刀ミュ三百年(みほとせ)の子守唄感想(不愉快注意)
あらゆる人を向こう一週間不愉快にさせる文章を吐きます。
読むのは自己責任でお願いします。
ここで引き返す人用。役者はみんな良かったです。本当に。
若干ネタバレ注意。
まず前提。
刀剣乱舞自体は芝村がいらんこと言うまではハマってました。同人誌も出したくらいです。
今でもたまに開いてるし、芝村が好きじゃないこととゲームの更新が亀より遅いこと以外はそこまで不満もないです。展示とかは行くし。
刀ミュは最初の阿津賀志には行きました。
まあ無難に楽しいなと思いました。
舞台は帝劇・小劇場・2.5等等ほどほど観る程度です。
推しがいます。4年くらい好きです。まだたった4年。そう言えるくらい長く役者してほしい。そんな4年です。
そんなこんなで刀ミュを遠巻きに見ていた私ですが、絶対にないと確信していた推しが出ることになってしまい胃を痛め呪詛を吐きながらも行くことになりました。
すごく嫌でした。出てほしくなかったです。
理由↓
・良い舞台に立つ機会が増えてステップアップの時期だと思ってたのにまた2.5に戻ってきた
・二部のライブパートでファンサを求められる
・海外公演など拘束期間が長い
いっぱいあります。
(便宜上2.5と呼んでますが2.5という括りはあまり好きじゃないです。漫画原作でも素晴らしい舞台はあります。個人的には水戸黄門的完成された様式美を持つテニミュ・演出美術演技歌すべてがクオリティ高い生執事は何度も通うくらい好きです。でも明らかに足元見た舞台多いんで足元見てるなって舞台のことはそう呼ばせていただきます)
ライブで過剰なファンサ求められるとこ観るのはしんどいしそれをこなすことが役者の仕事だと思ってほしくないわけです。
役者は板の上でお芝居をしてこそ。
彼女がいようが結婚しようが自分を認知しようがしまいがどうだっていいんですよ
良い舞台に出て良い役者に囲まれて足りない部分が見えながらもステップアップして行き、各舞台で自分なりに思考し表現し、30年40年先まで役者やってる姿が観たいんです。
2.5次元舞台ってもね、きちんと舞台として完成されてる作品は良いんです。
でも最近の2.5ってマジで完成度低いし質が低いボッタクリ舞台多すぎ
ライブやればいいと思ってる
客のマナーも悪い
役者マジ消耗品
役者マジ人権ない
まあでも推しが出る以上は一度は観ます。
で観劇。
しんどい
キッツい
苦行
あのね~~~~~~~~~
しんどみ高いのはライブパートだけだと思ってたんです。
でライブパートもどっちかっていうと客マナーに辟易して、はーしんどいまあ役者はよかったよねもう来ませんで終わると思ってたんです。
蓋を開けたらしんどいのはお芝居パートのほうでした
ライブパートがなかったら何故推しをはじめ良い役者がこの板に立ってるのかわからないくらいつらかったです
ひとことで言うと冗長
暇。あまりにも暇すぎて天井とか見てました。
携帯切ってるから何時間経ったかわからないし、あと何分で終わるかばかり考えてました。
実際の公演時間以上に時間が長く感じました。悪い意味で。
私暗転多い舞台嫌いなんですね。あと間がすぎるの。
具体的に名前出しますけど、ホテルカリフォルニアとかさよならソルシエとかマジで苦痛だったんです。
同じ苦痛を感じました。
人の出入りが激しい割に、出てきてひとこと喋ってまたはける。それの繰り返し。
でもってハケるときにみんなが見送る。無言で。
間が多すぎるんですよ。間というか無。
会話が少ない。ようやく会話したと思ったらまた無。もしくはオウム返し。
(間)…「台詞A」…(間)…「台詞B」…(間)…(退場)…
しかもこの台詞Aと台詞B、言い回しが若干違うだけでほとんど同じこと言ってたり。
キャラAが同じ言葉二回繰り返したり、とにかく繰り返しが多くないですか?ふかわりょうかよきょうび通じないんだってのこのネタ
そういう行間を読ませる的な、受け手側にキャラクタの心情を委ねる方法、そういうのはアリだと思うんですよ。
でもそれをやるにはあまりにも棒立ち演技が多すぎる。もう少し殺陣以外のところの動き増やさないと、プロジェクションマッピング用にセッティングされたあの白い空間じゃ間延びするしかない。
あと間を演出として設けるにはあまりにも量が多すぎ。無駄。某ルノ某バーナや某石某之介ならこの舞台15分くらいにするぞ
無駄な空白多すぎて 1ページ2コマしかないシリアス漫画を100P読まされたみたいな気分
挿入歌の入り方も半端。ミュージカルじゃないね。挿入歌をキャラが歌ってくれます。
でもその挿入歌がまたさらに余計な間を生んでる。舞台の流れを止めてる。
今回とか長い期間の物語になるんだからそれこそアンサンブル使いながら歌で進めればいいのに。
いちいち律儀に場面転換しすぎ。上下段あるんだからそこで別場面並行して進めればいいし
刀と人間の物語にするための着眼点としてはおもしろいんだけど刀だったことによる新しい見え方もないし、
蜻蛉切がヤダヤダごねてた理由も具体性がなくてただ恐れ多いからってだけだし、
そこから開き直って一度殺陣で見せ場あった後はとくに何もないし、
大倶利伽羅も人情話が入るかと思いきや「これが…心…」みたいなことしたあととくにそこからパワーアップして超倶利伽羅になるってこともないし、
村正は舞台のキャスト告知のとき満を持してみたいなあっためてたくせに本編とくに村正だったから出来たこととかないし、
物吉くんは運が向いてますよとか言うだけのオカルト天気予報士みたいになってるし、
石切丸はストーリーテラーなのかと思いきやたまに申し訳程度に日記要素が出たくらいで最後いきなり人間みたいなこと言いだすし、
にっかりはききわけが良すぎて印象ない(あらやんのスタイルにっかりすぎ…台詞回しやっぱ好きだな…って役者としては最高に見ごたえあるけどストーリーにはいらん)
とにかく落としどころが半端。
何がしたいのかわからない。
話が見せたいならもっと人間パートのお芝居、徳川の歴史を生きる人間の人生を描写したら?と思うし、
キャラを見せたいなら賛否が分かれようと感情描写するなり個人の意見をガンガン発言してくとか会話いっぱいさせるとかしてほしいし、
殺陣見せたいならまず物語の設定が良くないし、
エンタメにしたいならもっと王道の勧善懲悪でいいし、
ドルステに続く作品欲しかったっていうならもういっそライブだけでいいし、
ミュージカルにしたいなら申し訳程度に挿入歌歌うんじゃなくゴリゴリに歌うべきだし、
プロジェクションマッピング使うなら空ばっか映さずにエフェクトモリモリ使うべきだし、
物語としてもそうだし、ひとつの舞台として、作品として、目的意識がなくて主体性のない舞台だなって
合う合わないもありますけどアタリだけ取って何も詰めずにそのまま出しちゃった感じ。
プロトタイプ。
α版。
でも目的がわからないから何を直せばいいのかもわからない
良い良くないで言えば良くない
ただ良くなる要素が多分にあるからこそ余計モヤモヤする
ライブパートが本番って話聞いてて正直不愉快だったんですよ。
だってお芝居の人が来てるのに。
しかも徳川はじめ人間側の役者さんも良い人連れてきて。
でもわかりました。これはライブが本番です。
むしろライブがないと絶対リピれない。
ライブ観たいのにこの冗長な演劇一本観なきゃいけないとか苦行すぎでしょ
ぶっちゃけ始まる前からこんな舞台出て役者として成長できると思えないって散々こき下ろしたんですけどそんな問題以前の話でした
だって台詞量超少ない
生執事のリコリスのウィルだってもっと喋ってたんじゃない?ってくらい
スッカスカ
心に何も残らなかった。
役者の良いとこはたくさん見れた。
でも顔面良くても役者が良くても舞台としてダメならダメだわ
それで満足できるようにはもうできてないんだわ
こちとら頻繁に推しの顔見てきてるし匂いも散々嗅いだわ
演技が観たいんだよ演技が
推しに良い舞台に連れてきてほしいんだよ
それが一番幸せなんだよ
ひさびさに苦行舞台観ました。
もうこんな舞台に出ませんように。
推しにいい仕事が来ますように
推しがいい仕事しますように
祈りだけがどんどん強くなりました。
ライブパートは楽しめました
周りも過剰なファンサクレクレもなくキャラくん通ったよ!うれしー!って言いあっててむしろ幸せをお裾分けしていただいたくらいの気持ちです
推しで幸せになってる人が私以外にもいるのは単純に嬉しかったんです
アイアは腰を痛めるなあ
おわり